ファミコンのソフトなら全部知っている――そう言いたくても、聞いたこともないタイトルが次々に出てくると、思わず手に汗をかいてしまいます。今回の動画では、そんなファミコンの超マイナー作品を5本、ずんだもんと四国めたんが紹介しています。
ダンクのときだけ本気になるバスケットボール、1面から汗だくのシューティング、2択をまちがえると即死のアドベンチャー、画面が飛び出す3Dシューティング、そして題名から読めないロボットの戦略シミュレーションと、ジャンルもばらばら。「知ってる!」と知ったかぶりしては外れるめたんの冷や汗を数える、右上の「冷や汗カウンター」にも注目です。
この動画で紹介しているゲーム
1本目 タイトーバスケットボール
機種:ファミコン/メーカー:タイトー/発売:1991年/ジャンル:スポーツ
タイトーが出した、名前そのままのバスケットボールゲームです。じつは日本より先に、1990年にアメリカで『Ultimate Basketball』として発売されていました。横から見たコートで試合が進み、操作はAボタンでパス、Bボタンでシュートとシンプル。選手たちがスピーディーというより、カサカサとちょこまか動くのが妙にクセになります。
地味なゲームかと思いきや、遠くからのシュートやダンクのときは画面いっぱいのアップになり、急に別のゲームのような迫力に。チームは全部で7つあり、チームごと・選手ごとの個性もしっかり出ています。
動画ではいちばんやさしいレベル1で挑み、第1ピリオドは6対2でリード。ところが第2ピリオドにスリーポイントを決められて逆転され、気づけば8対11に。ブロックやカットが難しく、点を取られやすいのが悩みどころです。それでもファミコンでは珍しいバスケのゲーム。ダンクのアップを見るためだけでも遊ぶ価値があります。
2本目 ツインイーグル
機種:ファミコン/メーカー:ビスコ/発売:1991年/ジャンル:シューティング
もとは1988年にセタが開発し、タイトーが発売したアーケードの縦スクロールシューティングです(ファミコン版はアメリカで1989年に先に発売)。2羽のワシのほのぼのゲーム……ではなく、副題は「Revenge Joe's brother」。アーケード版の説明書によると、戦争で兄を亡くしたジョー・F・ミッチェル中尉が、最新の戦闘ヘリ「イーグル」で戦いに向かうお話です。
アーケード版は、ジオラマを取り込んだと言われる背景や、ゲーム中に流れる「歌」で話題になりました。ファミコン版は歌がなく、ステージも6つから5つに。ショットを選ぶ方式など、アイテムのしくみも変わって、ほとんど別のゲームになっていますが、ファミコンにしてはがんばっている移植です。
とにかく難しく、動画では1面でゲームオーバー、ステージ2では入ってたった34秒でまたゲームオーバーに。空からも地上の戦車からも攻撃が来るので、2人同時プレイで友達と協力するのがおすすめです。
3本目 赤龍王
機種:ファミコン/メーカー:サンソフト/発売:1989年/ジャンル:アドベンチャー
本宮ひろ志さんが1986年から週刊少年ジャンプで連載していた漫画が原作の、コマンド選択式アドベンチャーです。主人公は、のちに漢の最初の皇帝になるリュウホウ。ところが始まりは町でお酒ばかり飲んでいる男で、つぼの中で見つけたお金で「これで1ぱいやるか」と酒場へ向かう場面には、思わずツッコミたくなります。そこから中国統一までの成り上がりが描かれます。
謎解きは少なく、ほとんどは「引き受ける/断る」のような2択で物語が進むので、原作を知らなくても総当たりで進められます。ただし2択をまちがえると、いきなり死んでしまう理不尽な展開やバッドエンドもたくさん。心が折れそうになっても、続きが気になってついコンティニューしてしまう不思議な魅力があります。
プレイ時間は4時間ほどで、漫画を読む感覚で遊べる1本。2018年に出た週刊少年ジャンプ50周年記念のミニファミコンにも収録されています。
4本目 コズミックイプシロン
機種:ファミコン/メーカー:アスミック(開発:ホームデータ)/発売:1989年/ジャンル:3Dシューティング
数学の記号のゲーム……ではなく、スペースハリアーのように奥へ奥へと飛びながら敵を倒していく3Dシューティングです。ほろびかけた地球を救うため、人の形をしたロボットが戦います。ビルや路面がしっかり描き込まれた背景と、なめらかなスクロールには驚かされます。
1987年に任天堂が出した「ファミコン3Dシステム」(6,000円)にも対応。メガネをかけると画面が本当に飛び出して見え、敵の弾に思わず体をそらしてしまうほどです。対応ソフトはたった7本で、今ではレアな存在。1面の曲はPSY・Sの「Parachute Limit」で、作曲はのちに『パラッパラッパー』を作った松浦雅也さんという意外なつながりもあります。
難易度はかなり高く、動画でも背景に見とれて敵と空中衝突したり、1面のボス「ズガイヘッド」でゲームオーバーになったり。そのぶん猛攻をかいくぐれたときの感動はひとしおです。
5本目 未来戦史ライオス
機種:ファミコン/メーカー:パック・イン・ビデオ/発売:1989年/ジャンル:シミュレーション
「未来戦史」と書いて「フューチャーウォーズ」と読む、ロボットの戦略シミュレーションです。舞台はディザーバス太陽系の第8惑星ライオス。ひとつの大陸に6つの王国がある中、悪の王国ゴインキアがセシリア王国以外の4か国を征服し、セシリア王国の王子ヤッピーが22機のバトルアーマーで立ち向かいます。
ワールドマップで戦う場所を選び、エリアで勝てば解放、をくり返して進みます。敵の指揮官と補給のシャトルを倒せば勝ち、自分の指揮官かシャトルがやられたら負け。目玉はロボットの組み立てで、足(レッグ)はタイヤ・キャタピラ・ウイング・フロートから選べ、武器も部隊ごとに組み合わせられます。のちのロボットゲームでは当たり前のしくみを、1989年のファミコンで実現していました。
ただしバランスはやや大味で、敵の考える時間も長く、1マップに1時間以上かかることもあると言われています。動画では、発売週の売り上げランキングが58位だったという話も紹介しています。
冷や汗カウンターと「汗かき度」
動画の最後には、5本の「汗かき度」を星で並べたまとめがあります(星の数はふたりの独断)。いちばん汗をかくのは1面から容赦のないツインイーグルで星5つ、赤龍王とコズミックイプシロンが星4つ、タイトーバスケットボールと未来戦史ライオスが星3つ。結局めたんが知っていたのは0個で、冷や汗カウンターはぜんぶで14回になりました。
動画の目次
時間を押すと、その場面から動画が始まります。
- 0:00 オープニング
- 0:56 1本目 タイトーバスケットボール
- 3:12 2本目 ツインイーグル
- 5:53 3本目 赤龍王
- 8:34 4本目 コズミックイプシロン
- 10:53 5本目 未来戦史ライオス
- 13:26 まとめ
まとめ
名前は聞いたことがなくても、遊んでみるとそれぞれに光るところがある5本でした。ダンクのアップ、飛び出す3D、ロボットの組み立てなど、当時の作り手たちの工夫がつまっています。動画では実際のプレイ画面で、思わず汗をかく場面も含めてたっぷり紹介しています。
あなたは1本でも知っていましたか? ぜひ動画のコメントで教えてください。
引用・クレジット
- 音声:VOICEVOX:ずんだもん、VOICEVOX:四国めたん
- 立ち絵:坂本アヒル(ずんだもん立ち絵素材・四国めたん立ち絵素材)
▶ プレイ動画は YouTube「ファミっ子プレイ動画 retro gamer」で毎日22時に公開中。チャンネル登録で新作をいち早くチェックできます。


