「俺より強い奴に会いに行く」。このセリフにしびれた人も多いのではないでしょうか。今回の動画は、格闘ゲームの元祖『ストリートファイター』シリーズの大特集です。1987年の初代から、何度もバージョンアップを重ねたII、IIより前の時代を描くZERO、新世代のIII、そしてIV、Vまで、全18本をずんだもんと四国めたんが順番に紹介しています。
3Dになった『EX plus α』や、ハリウッド映画をまるごとゲームにした『リアルバトル オン フィルム』といった異色作もしっかりカバー。それぞれの作品で何が変わったのか、どんな出来事があったのかを、実際のプレイ映像とともにたどれます。シリーズの歴史を振り返りたい方にも、遊び直す1本を探している方にもおすすめです。
この動画で紹介しているゲーム
1本目 ストリートファイター
機種:アーケード/メーカー:カプコン/発売:1987年/ジャンル:対戦格闘
すべての始まりとなった初代『ストリートファイター』。主人公のリュウが、ライバルのケンとともに世界の強い相手を求めて旅に出ます。アップライト筐体の大きな2つのボタンは、叩く強さでパンチやキックの強弱が3段階に変わる独特の仕組みで、技はボタンを離したときに出ました。
波動拳・昇竜拳・竜巻旋風脚のコマンド入力を持ち込んだのもこの作品。当初はコマンドが秘密で、出せたら大騒ぎでした。最後に待つタイのムエタイ使いサガットの胸の傷は、この戦いでリュウの昇竜拳を受けたもの、という設定もここから生まれています。
2本目 ストリートファイターII
機種:アーケード/メーカー:カプコン/発売:1991年/ジャンル:対戦格闘
1991年の『ストリートファイターII』は、対戦格闘ゲームのブームを巻き起こした伝説の1本です。ボタンは6つになり、春麗やガイル、ザンギエフなど8人から選べるように。通常技を必殺技でキャンセルしてつなぐ連続技が、対戦を一気に奥深いものにしました。
知らない相手との「乱入」対戦でゲームセンターはどこも大にぎわい。スーパーファミコン版も国内で約288万本、世界で630万本を売り上げました。最後に待つ「四天王」はまだコンピューター専用。リュウだけ気絶したときのダメージが大きく「病気持ちのリュウ」と呼ばれた小ネタも、動画で紹介しています。
3本目 ストリートファイターII'(ダッシュ)
機種:アーケード/メーカー:カプコン/発売:1992年/ジャンル:対戦格闘
1992年の『ストリートファイターII ダッシュ』では、ついに四天王が使えるようになり、同じキャラどうしの対戦も可能になりました。リュウとケンの性能も、ここから別々になっています。
ただ、ボスのベガをはじめ四天王は強力で、「サイコ投げ」などで一方的な試合になることも。キャラの使用を禁止するゲームセンターまであったそうです。それでもゲーメスト大賞で大賞1位を獲得するほどの大人気ぶり。そしてその人気の陰で、違法に改造した海賊版も出回り始めます。
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4本目 ストリートファイターII' TURBO
機種:アーケード/メーカー:カプコン/発売:1992年/ジャンル:対戦格闘
同じ1992年に登場した『ストリートファイターII ダッシュターボ』(HYPER FIGHTING)は、ゲーム全体のスピードを上げたバージョンです。きっかけと言われるのが、台湾のグループがダッシュを改造した海賊版『レインボー』。空中で波動拳を撃ったり、試合中にキャラを変えたりできるハチャメチャな内容が一部で人気を集め、カプコンはそのスピード感を公式に取り込みました。
新しい必殺技やバランスの見直しも加わった、中身を磨いたマイナーチェンジ版で、ゲーメスト大賞ではプレイヤー人気1位・インカム1位に選ばれています。
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5本目 スーパーストリートファイターII
機種:アーケード/メーカー:カプコン/発売:1993年/ジャンル:対戦格闘
1993年の『スーパーストリートファイターII』は、新しい基板CPシステムIIで絵も音も作り直され、サンダー・ホーク、キャミィ、フェイロン、ディージェイの新キャラ4人が加わりました。キャラの色は8色に増え、先制攻撃や連続技でボーナス点も入るようになっています。
一方でスピードはターボより遅くなり、実際には「ターボの速さのほうが好き」という声も多かったとか。基板を4枚つないで8人でトーナメントができる仕組みまであったのも、この時代ならではです。
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6本目 スーパーストリートファイターIIX
機種:アーケード/メーカー:カプコン/発売:1994年/ジャンル:対戦格闘
1994年の『スーパーストリートファイターIIX』は、IIの完成形と言われることの多い作品です。ゲージをためて出す超必殺技「スーパーコンボ」が登場し、スーパーコンボで勝つと背景ががらりと変わる「あけぼのフィニッシュ」も話題に。投げ受け身や、ゲームスピードを選べる設定も加わりました。
そして何より衝撃だったのが、条件を満たすとベガの代わりに現れる隠しボス、豪鬼。空中から波動拳を撃つなど独自の技を持つ強敵で、アーケード作品としては珍しくテレビCMも流れました。
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7本目 ハイパーストリートファイターII
機種:プレイステーション2(のちにアーケード)/メーカー:カプコン/発売:2003年/ジャンル:対戦格闘
2003年の『ハイパーストリートファイターII』は、シリーズ15周年を記念したIIの総まとめ。キャラを選ぶときに、ノーマル、ダッシュ、ターボ、スーパー、スーパーXのどのバージョンの性能で戦うかを選べます。一撃の重い初代IIのリュウと、技の多いスーパーXのリュウが戦う、なんて夢の対決も実現します。
プレイステーション2版にはアニメ映画『ストリートファイターII MOVIE』も収録。アーケード版はCPシステムIIの最後のゲームになり、ニューヨーク近代美術館にはIIの代表としてこのハイパーが収められているそうです。
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8本目 ウルトラストリートファイターII
機種:Nintendo Switch/メーカー:カプコン/発売:2017年/ジャンル:対戦格闘
2017年のNintendo Switch『ウルトラストリートファイターII』は、シリーズ30周年を記念した、スーパーIIXをもとにした新バージョンです。絵と音は今どきのものと昔のものを切り替えられ、ネットで気軽に対戦できるようになりました。
新キャラは「殺意の波動に目覚めたリュウ」と「洗脳されたケン」。殺意リュウは豪鬼と同じ瞬獄殺まで使えますが、この2人と豪鬼は「壊れ性能」と言われるほど強力でした。Joy-Conを振って自分で波動拳を撃つモードがあるのもSwitchならではです。
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9本目 ストリートファイターZERO
機種:アーケード/メーカー:カプコン/発売:1995年/ジャンル:対戦格闘
1995年の『ストリートファイターZERO』は、初代とIIの間の時代を描いた新シリーズ。アニメ調の絵となめらかな動きで、IIとはがらりと雰囲気が変わりました。勝利したリュウの「おれより強いヤツに会いにいく!」は、まさにこの動画のタイトルのセリフです。
スーパーコンボのゲージは3段階になり、空中ガードや、ガードしながら反撃する「ZEROカウンター」も登場。初代のアドンやバーディー、『ファイナルファイト』のガイとソドム、名前だけだったナッシュ、ソウルパワーの使い手ローズ、わざと弱く作られた隠しキャラのダンなど、顔ぶれも大きく変わりました。
10本目 ストリートファイターZERO2
機種:アーケード/メーカー:カプコン/発売:1996年/ジャンル:対戦格闘
1996年の『ストリートファイターZERO2』でいちばん話題になったのが、リュウにあこがれる女子高生格闘家、春日野さくらの登場です。見よう見まねで技を覚えたという設定は、当時は賛否両論だったそうです。ほかにもザンギエフ、ダルシム、ロレント、初代のゲンが加わりました。
システムの目玉は、ゲージを使って技をどんどんつなげられる「オリジナルコンボ」。コンピューター専用の隠しボス、真・豪鬼も登場し、ゲーメスト大賞で大賞1位に輝いた、シリーズでも特に充実した1本です。
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11本目 ストリートファイターZERO3
機種:アーケード/メーカー:カプコン/発売:1998年/ジャンル:対戦格闘
1998年の『ストリートファイターZERO3』は、ZEROシリーズのしめくくり。ブランカやエドモンド本田、バルログ、バイソンに加え、神月かりん、レインボー・ミカ、ユーリとユーニ、そしてなぜか囚人服のコーディーまで参戦し、キャラクターが一気に増えました。
システムの目玉は、戦い方を3つのタイプから選ぶ「ISM」。スタンダードなZ-ISM、スーパーコンボが1種類で攻撃が強いX-ISM、オリジナルコンボ専用のV-ISMで、同じキャラでも別人のように変わります。ガードクラッシュも加わり、家庭用ではキャラを育てる「ワールドツアーモード」も入りました。
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12本目 ストリートファイターIII
機種:アーケード/メーカー:カプコン/発売:1997年/ジャンル:対戦格闘
1997年の『ストリートファイターIII』は、IIから約6年後を描く新世代の作品。主人公は新キャラのアレックスで、12人のうちリュウとケン以外は全員新キャラという大胆な作りです。当初は新キャラだけにする予定だったものの、「リュウがいないとストリートファイターにならない」と残されたそうです。
新システム「ブロッキング」は、攻撃が当たる直前にレバーを前か下に入れて受け止め、ダメージをゼロにして反撃のチャンスを作るもの。キャラの動きのコマ数が増えて絵はとても美しい一方、IIとは違う遊び方に、稼働当初は戸惑いの声も多かったといいます。
13本目 ストリートファイターIII 2nd IMPACT
機種:アーケード/メーカー:カプコン/発売:1997年/ジャンル:対戦格闘
同じ1997年に早くも登場した『ストリートファイターIII 2nd IMPACT』。EX必殺技や、投げを外すグラップディフェンスなど、システムが大きく見直されました。新キャラは悪の組織マッドギアにいた巨漢ヒューゴーと、ボスのギルの弟ユリアン。隠しキャラで豪鬼も参戦し、ユンとヤンは別々のキャラになっています。
ただ、バランスにはまだ難があり、人気は伸び悩みました。真・豪鬼を倒すとエンディングの代わりに「TO BE CONTINUED」で終わる、まさに続きを予感させる作品です。
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14本目 ストリートファイターIII 3rd STRIKE
機種:アーケード/メーカー:カプコン/発売:1999年/ジャンル:対戦格闘
1999年の『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』は、IIIシリーズの集大成です。まこと、トゥエルヴ、Q、レミーの新キャラに加え、ファンの声にこたえて春麗が帰ってきました。連続ガード中にもブロッキングできる「ガードブロッキング」や、試合ごとの評価も加わっています。
稼働したころは格闘ゲームの人気が下火で、攻略雑誌のゲーメストもなくなってしまった不運な時期。それでも奥深さにほれこんだプレイヤーたちが対戦と大会を続け、アメリカの大きな大会でも採用されて、今なお愛される名作になりました。
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15本目 スーパーストリートファイターIV
機種:PS3・Xbox 360/メーカー:カプコン/発売:2010年/ジャンル:対戦格闘
2010年の『スーパーストリートファイターIV』。IVは3rd STRIKEから約9年ぶりのナンバリングで、IIへの原点回帰をめざした作品です。絵は3Dでも戦いは横から見た2Dのまま。筆で描いたような墨の表現も印象的です。
攻撃を受け止めて反撃する「セービングアタック」と、やられてたまるゲージで出す逆転の「ウルトラコンボ」がIVからの新システム。スーパーIVでは新キャラが10人も加わり、ネット対戦も充実しました。のちにアーケードへ逆移植された「アーケードエディション」では、追加キャラの一部が強すぎて問題にもなっています。
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16本目 ストリートファイターV
機種:PS4・PC/メーカー:カプコン/発売:2016年/ジャンル:対戦格闘
2016年の『ストリートファイターV』は、IVから約8年ぶりのナンバリング。シリーズで初めて、発売後も更新を重ねていく「シーズン制」をとりました。最初に使えるのは16人でしたが、バーディーやかりん、アレックス、新顔のラシードやネカリなどが加わり、最後は46人になりました。
発売したころは中身が少なく「未完成」とも言われましたが、アップデートで改善され、今では良作と評価されています。のちにアーケード版の「タイプアーケード」も稼働しました。
17本目 ストリートファイターEX plus α
機種:プレイステーション/メーカー:カプコン(開発:アリカ)/発売:1997年/ジャンル:対戦格闘
1997年のプレイステーション『ストリートファイターEX plus α』は、シリーズ初の3D作品。作ったのは、IIの開発者が立ち上げた会社アリカです。『バーチャファイター』や『鉄拳』が人気の時代でしたが、奥や手前への移動はなく、遊び方はIIの延長。波動拳もちゃんと撃てます。
必殺技やスーパーコンボを、さらにスーパーコンボでキャンセルする「スーパーキャンセル」や、ガードの上からよろけさせる「ガードブレイク」が新鮮でした。キャラはIIのキャラとEXオリジナルが半分ずつで、スカロマニアやダラン・マイスターといった濃い面々も。plus αではさくらとダルシムも加わっています。
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18本目 ストリートファイター リアルバトル オン フィルム
機種:プレイステーション/メーカー:カプコン/発売:1995年/ジャンル:対戦格闘
最後の18本目は、1995年のプレイステーション『ストリートファイター リアルバトル オン フィルム』。1994年のアメリカの実写映画『ストリートファイター』の映像を使ったゲームで、ガイル役はジャン=クロード・ヴァン・ダム。キャラは俳優を撮影して取り込んだ実写の絵で動き、映画のお話をたどる「ムービーバトル」モードもあります。
映画オリジナルのキャプテン・サワダは、「ハラキリ」で攻撃し「カミカゼ」で突っ込んでくる強烈なキャラで、「このゲームはサワダのためにある」と言うファンまでいるほど。それでいて中身はスーパーIIXがもとで意外とまとも、という振れ幅の大きさも魅力です。
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シリーズの流れをざっくりおさらい
動画の冒頭では、シリーズの全体像も整理しています。1987年の初代から始まり、1991年のIIが大ブームに。IIはダッシュ、ターボ、スーパー、スーパーXと何度もバージョンアップを重ねました。そのあと、IIより前の時代を描くZEROシリーズ、新しい世代のIIIシリーズ、そしてIV、Vへと続いていきます。
さらに、3Dで作られたEXシリーズや、ハリウッドの実写映画をゲームにした作品まで、枝分かれも豊富。動画では紹介した作品の数を右のカウンターで数えながら進むので、いま何本目なのかも分かりやすくなっています。
まとめ
叩く強さで技が変わった初代から、何度も姿を変えたII、IIより前を描いたZERO、新世代のIII、原点回帰のIV、シーズン制のV、そして3Dや実写の異色作まで。どの時代にも「俺より強い奴に会いに行く」熱いプレイヤーたちがいて、シリーズを育ててきたことがよく分かります。
そして今は、7年ぶりの完全新作『ストリートファイター6』も出ていて、シリーズはまだまだ続いています。動画では18本それぞれのプレイ映像を見ながら振り返れるので、思い出の1本や好きなキャラを思い浮かべながら楽しんでみてください。
▶ プレイ動画は YouTube「ファミっ子プレイ動画 retro gamer」で毎日22時に公開中。チャンネル登録で新作をいち早くチェックできます。


