1990年11月にスーパーファミコンが発売されると、みんなの目は一気に新しいハードへ向かいました。そのあとに出たファミコンソフトは、出来がよくても話題になりにくい不遇の時代を迎えます。しかもドラクエ5やFF5といった大作とも発売時期が重なっていました。
今回の動画では、そんな次世代機の陰に隠れてしまった「末期の名作」を5本、ずんだもんと四国めたんが紹介。描き込みに驚くアクション、ロボットが36体も使える格闘ゲーム、死んだふりができるRPG、倒したボスが仲間になるベルトアクション、そしてエニックス最後のファミコンソフト。ファミコンが円熟期を迎えていたからこその完成度に、きっと驚くはずです。
この動画で紹介しているゲーム
1本目 聖鈴伝説リックル
機種:ファミコン/メーカー:タイトー/発売:1992年/ジャンル:アクション
1本目はタイトーの『聖鈴伝説リックル』。読み方は「せいれいでんせつ」です。復活した魔王タ・キードを倒すため、皇帝ハンス14世の呼びかけで集まったのは、白い鈴の少年リックル、青い鈴のドラゴンのキキラ、赤い鈴のゴーレムのガンム、緑の鈴のネズミのコウという、ちょっと変わった4人の勇者です。
神の力が宿る鈴をそのまま敵に投げつけるリックルをはじめ、4人はライフも操作もそれぞれ違い、切り替えながら進むのが楽しいところ。操作性がよく動きもなめらかで、文字のメッセージを一切使わずキャラの動きで物語を見せる演出も粋です。巨大なブレスドラゴンの描き込みは必見。今はプレミアがついたレアソフトで、海外版『リトルサムソン』も高値で取引されているそうです。
2本目 ジョイメカファイト
機種:ファミコン/メーカー:任天堂/発売:1993年/ジャンル:対戦格闘
2本目は任天堂の『ジョイメカファイト』。スーファミの発売から2年半がたった1993年に出た、ファミコンでは数少ない対戦格闘ゲームです。盗んだロボット7体で世界征服をたくらむワルナッチ博士に、イーモン博士はカンサイでお笑いの修行をしていたロボット、スカポンで立ち向かいます。
手足が宙に浮いたデザインは、体をパーツに分けて大きなキャラをなめらかに動かすための工夫。使えるロボットは全部で36体もあり、1人用のクエストでは倒したロボが改造されて仲間になります。練習モードや技の出し方のデモまである親切な作りで、のちに『大乱闘スマッシュブラザーズX』にもスカポンがシールで登場しました。
3本目 ラディア戦記 黎明篇
機種:ファミコン/メーカー:テクモ/発売:1991年/ジャンル:アクションRPG
3本目はテクモの『ラディア戦記 黎明篇』。空飛ぶ船で逃げるレフィス姫と、追う悪者ガディスを描いた、テクモお得意の映画のようなオープニングから始まる本格RPGです。記憶をなくした主人公ラムナが、魔術師ダルスや盗賊バルーと旅をするうちに、帝国の野望に立ち向かっていきます。
フィールドマップがなく、町も森もダンジョンも地続きなので、本当に旅をしている気分になれるのが特徴。戦闘は作戦を立てると仲間がオートで動くアクションで、魔法は回数制という独特の仕組みです。逃げる代わりに死んだふりで敵をやり過ごす「しにまね」もテクモらしい遊び心。BGMも絶品ですが、「黎明篇」とついているのに続編は出ませんでした。
4本目 ダブルドラゴン3 ザ・ロゼッタストーン
機種:ファミコン/メーカー:テクノスジャパン/発売:1991年/ジャンル:アクション
4本目はテクノスジャパンの『ダブルドラゴン3 ザ・ロゼッタストーン』。アーケードからの移植で、ファミコン版ではキャラが整理され、ダッシュなどのアクションも増えました。占い師ひるこに導かれ、3つのロゼッタストーンを求めて中国、日本、イタリア、エジプトを巡る冒険ものです。
熱いのは、中国ステージのボスである拳法の達人チン・セイメイや、日本ステージの忍者・柳生乱蔵を倒すと仲間になること。ヌンチャクのビリー、鉄の爪のチン、手裏剣と忍者刀のランゾウを使い分けられます。向きで分かれていた攻撃ボタンも改善されましたが、残機がないシビアさは健在。グラフィックもBGMも前の2作より進化しています。
🛒 Amazonで「ダブルドラゴン3 ザ・ロゼッタストーン」をさがす
5本目 ジャストブリード
機種:ファミコン/メーカー:エニックス/発売:1992年/ジャンル:シミュレーションRPG
最後はエニックスの『ジャストブリード』。エニックスが出した最後のファミコンソフトですが、発売はスーファミのドラクエ5の約2か月半後で、しかもFF5が出たわずか9日後という、あまりにも不運なタイミングでした。サファイアの石に守られた町アストホルムで、新しい司祭になった幼なじみのフィリスが怪物にさらわれ、主人公は守備隊の仲間と救出の旅に出ます。
町の中は普通のRPGのように歩き、外に出ると6人1部隊のターン制シミュレーションバトルに。主人公以外はオートでも動かせます。ファミコンでは珍しく漢字が多く読みやすいうえ、キャラクターデザインは『3×3 EYES』の高田裕三さん。グラフィックもバランスも良好な、ファミコンのシミュレーションRPGの名作です。
まとめ
4人を切り替える『聖鈴伝説リックル』、ロボが36体の『ジョイメカファイト』、死んだふりができる『ラディア戦記 黎明篇』、ボスが仲間になる『ダブルドラゴン3』、エニックス最後のファミコンソフト『ジャストブリード』。どれもスーファミの陰に隠れてしまいましたが、中身は決して負けていない名作ばかりです。
動画では、それぞれの見どころを実際のプレイ画面で紹介しています。あなたが遊んでみたい1本はどれでしたか?
▶ プレイ動画は YouTube「ファミっ子プレイ動画 retro gamer」で毎日22時に公開中。チャンネル登録で新作をいち早くチェックできます。


