左腕にサイコガンを持つ不死身の宇宙海賊、コブラ。その原作者・寺沢武一先生が自ら総監督をつとめたのが、PCエンジンCD-ROM²の『コブラII 伝説の男』です。今回の動画では、ずんだもんと四国めたんが、このゲームを最初から最後までじっくり紹介しています。
コブラをちゃんと見たことがないというめたんが、山田康雄さんの演じるコブラの名ゼリフに少しずつシビれていくのが動画の見どころ。右の「名ゼリフカウンター」で数えた名ゼリフは、最後には23個になりました。実際のクリアまでの録画で、アニメと声の場面もたっぷり見られます。
ゲームの基本情報
コブラII 伝説の男
機種:PCエンジン(CD-ROM²)/メーカー:ハドソン/発売:1991年/ジャンル:アドベンチャー
1991年6月7日にハドソンから発売された、コマンド選択式のアドベンチャーゲームです。定価は6,500円。PCエンジンのコブラとしては、1989年の『コブラ 黒竜王の伝説』に続く2作目ですが、お話の時間は1作目より前にあたります。
脚本は寺沢先生自身で、絵コンテ500枚、原画はなんと3000枚を描き下ろし。先生は「このゲームはマンガの11巻目で、それがたまたまCD-ROMだった」とまで語っています。お話は原作の「刺青の三姉妹」がもとで、3分の1が原作を生かした部分、3分の2はオリジナル。原作を知っている人も、知らない展開にドキドキできる1本です。
コブラの声は山田康雄さん
このゲームでいちばんの話題は、コブラの声です。映画では松崎しげるさん、テレビアニメでは野沢那智さんが演じていましたが、PCエンジン版のコブラは、ルパン三世でおなじみの山田康雄さん。寺沢先生はもともと、山田さんがしゃべるつもりでコブラのセリフを書いていたそうです。
テレビアニメのときも山田さんを希望したものの、ルパンのイメージが強すぎて実現しませんでした。それが「ゲームなら」と山田さんが引き受けてくれて、ついに実現。ジェーンは勝生真沙子さん、クリスタルボーイは玄田哲章さん、レディは石川悦子さんと、ほかの声もとても豪華です。
ストーリー
三年前に突如姿を消し、顔を変えて別人のふりをしていたコブラが、ふたたび地球にもどってくるところから物語は始まります。そこに現れたのが、賞金稼ぎの美女ジェーン・ロイヤル。彼女の父である伝説の宇宙海賊キャプテン・ネルソンは、星がそっくり買えるほどの財宝を残しており、そのありかは三つ子の娘たちの背中に彫られたイレズミに隠されていました。
ひとりぶんではただの模様で、3人のイレズミがそろってはじめて地図になるというしかけ。その財宝を、宿敵の海賊ギルドもねらっています。コブラは相棒のアーマロイド・レディとタートル号に乗り込み、砂の惑星シド、空中刑務所、雲の惑星、そして火の惑星へと、ジェーンの妹たちを探す旅に出ます。後半には胸をしめつけられるような展開も待っています。
遊び方
遊び方はとてもかんたんで、画面の下に出てくるコマンドを選ぶだけ。その場で必要なコマンドだけが出てくるので、アドベンチャーにありがちな「どうすればいいの」で迷いにくい作りです。話が進むとアニメと声の場面になり、まるで映画を見ているような感覚で進んでいきます。
地下プロレスでのチャンピオン戦や、精神力と体力のゲージがついたクリスタルボーイとのコマンドバトル、レディを操作して戦う場面、ピラミッドで女神像のレンズの色をそろえる謎解きなど、変化に富んだ場面が次々に登場するのも楽しいところです。
見どころはシビれる名ゼリフ
ならず者が集まる酒場でアイスミルクを注文したり、刑務所長に「何か質問はあるかね?」と聞かれて「帰りのタクシーはどこでひろうんだ」と返したり。どんなピンチでも軽口を忘れないのがコブラ流で、山田康雄さんの声がそれを最高にかっこよく聞かせてくれます。
ジェーンとの「ショパンの約束」や、原作にはないふたりだけの朝日の海の場面も印象的です。寺沢先生はファンに「付き合っている期間もないのに、なぜコブラはジェーンが好きなの?」と言われたことがあり、このゲームではふたりの時間を作ったそうです。
当時の評価とその後
当時の雑誌では、ファミコン通信のクロスレビューが40点満点の29点、月刊PCエンジンが100点満点の88点、マル勝PCエンジンが28点、PC Engine FANの読者採点が30点満点の23.06点でした。映画のような絵とお話、意地悪な謎がなくテンポよく進む点がほめられる一方、選択肢を間違えると前からやり直しになる点や、歩く場面のめんどうさが気になる所として挙げられています。
1995年にはメガCDで北米とヨーロッパにも出て、2008年にはケータイアプリにもなりましたが、アプリ版はアニメと声がカットされていました。声もアニメもすべて入った形で遊べるのは、当時のCD-ROM²版だけです。
まとめ
筆者も当時、コブラの漫画もアニメも見たことがないままこのゲームを遊び、あまりの面白さに一気にコブラファンになりました。そのあとレンタルビデオで全作品を借り、漫画もそろえ、寺沢先生のほかの作品にまで手を出したほどです。アドベンチャーなのに、何度も何度も遊んでしまった1本です。
原作者が自ら描いた3000枚の原画と脚本、そして山田康雄さんの最高にシビれるコブラ。コブラを知らない人にこそ遊んでほしい作品です。まずは動画で、名ゼリフの数々を確かめてみてください。あなたの好きなコブラの名ゼリフも、ぜひコメントで教えてください。
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