1997年にプレイステーションで発売された『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』。主人公はなんとドラキュラの息子アルカードで、広いお城を自由に探索する遊び方は、のちに「メトロイドヴァニア」と呼ばれるほど大きな影響を残しました。今回の動画では、ずんだもんと四国めたんが、この名作をストーリーからBGMまでじっくり紹介しています。
プレイ映像は、ファミっ子プレイ動画で公開した全44回のプレイ録画から。プロローグから逆さ城、そしてラストの父と子の対決まで、実際のプレイ画面とゲーム中の声で追いかけます。めたんが「美しい」と言うたびに数える「美しい!カウンター」が、最後に何回になったのかもお楽しみに。
ゲームの基本情報
悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲
機種:プレイステーション/メーカー:コナミ/発売:1997年/ジャンル:アクションRPG
1997年3月20日にコナミから発売された、プレイステーションのアクションRPGです。定価は5,800円。1993年のPCエンジン『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』の続編で、主人公はリヒター・ベルモンドから、ドラキュラの息子アルカードに交代しました。
ステージを順番にクリアしていくそれまでのシリーズとちがい、広い悪魔城を自由に歩き回り、新しい能力を手に入れては行ける場所を広げていくのが特徴です。経験値でレベルが上がり、武器や防具を付けかえるRPGの要素もあって、シリーズおなじみのムチを使わないのも大きな変化でした。動画では、2026年に40周年をむかえたシリーズの中での月下の位置づけも、年表でわかりやすく紹介しています。
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ストーリー
1792年、ヴァンパイアハンターのリヒター・ベルモンドは、少女マリア・ラーネッドとともに、よみがえったドラキュラを倒しました。ところが4年後、リヒターがとつぜん姿を消し、その翌年には、百年に一度しかよみがえらないはずの悪魔城がふたたび現れます。マリアはリヒターを探して、ひとりで城へ向かいました。
同じころ、長い眠りから目を覚ましたのがアルカードです。父ドラキュラと人間の母リサの間に生まれ、かつて『悪魔城伝説』でリヒターの先祖ラルフたちと父を倒したあと、呪われた血を持つ自分はこの世にいてはいけないと、自ら眠りについていました。名前を英語のつづりで逆から読むと…という小ネタも、動画で紹介しています。
ゲームは、いきなり前作のラストステージ「血の輪廻」から始まり、まずはリヒターを操作してドラキュラと戦います。この戦い方しだいで、アルカードの最初の能力や持ち物が少し変わるのも面白いところ。そして城に入ったとたん、死神デスに装備をすべてうばわれ、丸腰のアルカードの冒険がスタートします。
登場人物と豪華な声優陣
キャラクターデザインは小島文美さん。耽美な絵柄も、月下の大きな魅力です。アルカードの声は置鮎龍太郎さん、マリアは横山智佐さん、リヒターは梁田清之さん、そしてドラキュラ伯爵は若本規夫さんと、声の出演もとても豪華です。
死神デス、城の図書館でお店を開いている図書館の主(アルカードは「爺」と呼びます)、地下水脈の渡し守の3役を、佐藤正治さんがひとりで演じているのも聞きどころ。夢魔サキュバスの声は、アルカードの母リサと同じ深見梨加さんです。時計の部屋でのマリアとの出会いなど、ゲーム中の会話シーンも動画でたっぷり聞けます。
探索と変身
通った部屋は地図に色がついていき、どれだけ探索したかがパーセントで記録されます。この遊び方は、メトロイドと悪魔城の英語名キャッスルヴァニアを合わせて「メトロイドヴァニア」と呼ばれるようになりました。ステータスは力・体力・知力・運の4つで、武器も剣や短剣、両手で持つ大剣、ナックルなど種類がたくさんあります。
なんといっても楽しいのが、吸血鬼らしい変身です。「魔導器」を手に入れると、地面をかけ抜ける狼、空を自由に飛べるコウモリ、攻撃を受けず鉄格子もすり抜ける霧に変身できるようになります。魔導器は、二段ジャンプの飛翔石や敵の名前がわかる妖精の書など、全部で30種類。さらに格闘ゲームのようなコマンドで、ヘルファイアやダークメタモルフォーゼ、ソウルスチールといった必殺技も出せます。
アイテムと図書館
アイテムの数もものすごく、ナイフや斧、十字架、聖水、時計などのサブウェポンが9種類、回復用の食べ物だけで40種類以上。おなじみの肉のほかに、アイスクリームやみそしる、ハンバーガーまであって、ゴシックホラーの世界とのギャップに思わず笑ってしまいます。はくと背がちょっと高くなる「シークレットシューズ」なんて、遊び心のある装備もあります。
買い物は城の図書館で。図書館の主からは、青い扉を開けるアンロックジュエルや、必殺技のコマンドがわかる魔導の書、ボスの戦い方を見られる「戦術指南」などが買えます。一緒に戦ってくれる使い魔もいて、隠しの使い魔「鼻悪魔」はタイムボカンのボヤッキーそっくり、声も八奈見乗児さんという凝りようです。
悪魔城のボスたち
ボスは、世界の伝説や神話から来たものが多いのが特徴です。槍を持った骸骨の鳥と空飛ぶ悪魔のコンビ・ベリガンとギャイボン、ワシと馬が合わさったヒポグリフ、途中で姿を変えるオルロック、地下水脈のスキュラ、地獄の番犬ケルベロス、たくさんの死体が集まった巨大な球・レギオンなど、迫力のあるボスが次々に登場します。
物語の展開も見のがせません。闘技場には行方不明のはずのリヒターが現れ、地下のセーブ部屋では、母リサの姿をした夢魔サキュバスがアルカードの夢に入りこみます。そして悪魔城の最上部、玉座の間で待っていたのは…。ここで進め方をまちがえるとバッドエンドになってしまう、物語の大きな分かれ道です。黒幕の正体は、ぜひ動画で確かめてください。
逆さ城と魔導五器
悪魔城を攻略したと思ったら、空にさかさまの悪魔城が現れます。これが月下の本当の後半戦、逆さ城です。それまでの城をそっくり上下ひっくり返した作りで、天井が床になり、同じ城なのにまるで別の場所のよう。探索率も表の城と合わせて200%をこえ、最大は200.6%にもなります。
最深部へ入るには、ドラキュラの体の一部である「魔導五器」(指輪・爪・心臓・あばら骨・目玉)を集めなければなりません。『ドラキュラII 呪いの封印』へのオマージュで、持っているのはおおコウモリ、フランケン、メディウサ、ミイラ男、死神デスという、初代からおなじみのボスたちです。動画では、悪魔城伝説の仲間たちのにせもの、一振りで4回斬れる剣ヴァルマンウェ、アルカードシールドとシールドロッドの最強の組み合わせも紹介しています。
父と子の決戦とマルチエンディング
最後に待っているのは、父ドラキュラとの宿命の対決です。画面いっぱいの真祖ドラキュラとの戦いのあと、母リサへの思いをめぐって交わされる父と子の会話は、月下の物語でいちばん心にしみる場面。動画では、ゲーム中の声とともにラストの会話までしっかり見せてくれます。
エンディングは全部で5種類。探索率によってマリアの行動が変わるほか、バッドエンドが2種類、クリア後に遊べるリヒターモードのエンディングもあります。名前を「RICHTER」にして始めるとリヒターで遊べるなど、名前の入力で始め方が変わる裏技も。エンディングテーマは英語の歌『I AM THE WIND』です。
BGM
月下を語るうえで外せないのが、山根ミチルさんのBGMです。シリーズの昔の曲はほとんど使わず、ほぼすべてが新しい曲。クラシックのようなおごそかな曲がそろっています。
動画では、城へ向かう場面の『ドラキュラ城』、図書館の『木彫パルティータ』、礼拝堂の『神々たちのレクイエム』、時計塔の『悲境の貴公子』、そしてファンの人気投票でもいつも上位に入る、逆さ城の禁書保管庫などで流れる『失われた彩画』を、実際のプレイ画面で聞けます。禁書保管庫に出てくる敵が「オズの魔法使い」の3人組…という小ネタにも注目です。
評価と開発秘話
ファミ通のクロスレビューは40点中30点。探索して成長し、行ける場所を広げていく遊び方は、のちのシリーズの定番になりました。
アシスタントディレクターの五十嵐孝司さんは、タイトルに「X」が付いているなら何をやってもいいかな、と思って作ったそうです。ムチの主人公をやめたのは、キャラクターを大きくするとムチが画面の端まで届いてしまうから。変身できるキャラのほうが面白いということで、アルカードが選ばれました。メニュー画面がシンプルなのは、しめきりに間に合わず開発中の画面をそのまま使ったから、という意外な話も紹介されています。
移植と今遊ぶには
月下はいろいろな機種に移植されています。1998年のセガサターン版では、マリアで遊べたり新しいエリアが増えたり。2007年にはXbox 360版や、PSPの『悪魔城ドラキュラ Xクロニクル』、2018年にはPS4で前作『血の輪廻』とセットになった『悪魔城ドラキュラX・セレクション』、2020年にはスマホ版も出ていて、今でも遊ぶことができます。
2025年には、宝塚歌劇団の花組が月下をもとにしたミュージカルを上演しました。動画では、2026年9月にシリーズが40周年をむかえたことや、10月15日発売の最新作『Castlevania: Belmont's Curse』(主人公は、日本では「ラルフ」と呼ばれるトレバー・ベルモンドの娘ローズ)の話題にも触れています。
動画の目次
時間を押すと、その場面から動画が始まります。
- 0:00 オープニング
- 0:50 基本データ
- 1:20 シリーズの中の月下
- 2:10 ストーリー
- 3:26 プロローグ
- 4:39 死神デス
- 5:22 登場人物
- 6:49 マリアとの出会い
- 7:28 システム
- 8:37 変身と魔導器
- 9:37 アイテム
- 10:34 図書館の主
- 11:19 ボス(悪魔城)
- 11:59 闘技場のリヒター
- 13:29 サキュバスの悪夢
- 14:42 玉座の間のリヒター
- 15:55 黒幕の正体
- 16:32 逆さ城
- 17:13 魔導五器
- 18:32 最強装備
- 19:10 シャフトとの決戦
- 20:10 父と子
- 20:45 真祖ドラキュラ
- 20:59 最後の言葉
- 21:52 エンディング
- 22:34 マルチエンディング
- 23:34 BGM
- 24:47 評価と開発秘話
- 25:36 移植と今遊ぶには
- 26:49 まとめ
まとめ
ドラキュラの息子アルカードの切ない物語、狼・コウモリ・霧に変身して広い城を探索する楽しさ、まさかの逆さ城と個性的なボスたち、そして心にしみるBGM。『月下の夜想曲』は、発売から30年近くたった今でも色あせない、まさに「美しい」ゲームです。
動画では、ゲーム中の声やBGMとともに、物語の始まりからエンディングまでをたっぷり見られます。めたんの「美しい!カウンター」が最後に何回になったのかも、ぜひ確かめてみてください。あなたの好きな月下のBGMや、ヴァルマンウェを手に入れた思い出も、コメントで教えてください。
引用・クレジット
- 音声:VOICEVOX:ずんだもん、VOICEVOX:四国めたん
- 立ち絵:坂本アヒル(ずんだもん立ち絵素材・四国めたん立ち絵素材)
▶ プレイ動画は YouTube「ファミっ子プレイ動画 retro gamer」で毎日22時に公開中。チャンネル登録で新作をいち早くチェックできます。


